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染色について

私は短大でテキスタイルデザインを専攻していました。
卒業後はデザイン事務所でストールの柄をデザインする仕事を経て、現在は事務の仕事をしながら、趣味で染色を続けています。

2020年7月より染色作品の個展を行う予定でしたが、コロナウイルスの影響もあり、オンライン上で撮影した作品を展示することにしました。
この記事では私が行っている染色の方法をご紹介したいと思います。
※染色を行う際は専門書等で正しい方法をご確認ください。

[1] 精錬

買ってきたばかりの布には、糊(洗濯糊のようなイメージです)やよごれがついているのでよく洗います。
精錬をしないと、糊が染料をはじいてしまい、染料が浸透しなかったり、染めた部分がむらになってしまうことがあります。精錬は、苛性ソーダなどの薬品を使って30~40分以上布を煮沸しなければいけないので、危険も伴う大変な作業です。
私は家庭でも染められるよう、精錬済の布を購入しています。染料店などで売っており、便利です。

[2] 地入れ

精錬が終わったあと、布に糊を塗ります。糊を塗って乾かすと布が紙のように硬くなり、染色がしやすくなります。私はアルギン糊という糊と水を1:9の割合でといたものを塗っていますが、地入れ剤という薬品も売られています。

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↑地入れがおわった布。パリっとしています。紙のように描くことができる。

[3]下書き

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あいばなペンというペンを使って下書きをします。このペンは水に濡れると消えるので、染色の際に大変便利です。昔はつゆくさ?の花の汁を使っていたと授業で習ったような?

[4]染色

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染料はもともと粉状なので、水に溶いて布に描けるようにします。扱いやすいように液体の状態で売っているものもあります。私はそれを使っています。
液体の状態のままだと、服に醤油をこぼしたように染料が広がってしまうので、透明の糊を加え、固さを調整します。ここでもアルギン糊を使用しています。
水彩絵具で使うような普通の絵筆で描いていますが、染色用の様々な刷毛が売られています。

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↑布を張っている道具は「紳子(しんし)」といいます。竹でできており、よくしなります。両端に細い針がついており、布を四方に引っ張ることができます。様々なサイズがあり、張り方も布の形状によって様々です。
染色が終わったら、乾燥させます。

[5]反応させる

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強アルカリの薬品を塗布して、染料を化学反応させて、布に固着させます。私はフィキサーテンという薬剤を染料店で購入しています。強アルカリなので、ナイロンの刷毛を利用して薬剤を塗布します。(普通の毛だと、溶けてしまうため)蒸し器があれば、蒸し器で反応の過程を行いますが、家庭用の蒸し器は小さいため、難しいです。

[6]布を洗う

反応させた布を水で洗います。水で洗うと染料がどんどん流れ落ちておきます。ここで流れ落ちた染料は白い部分にうつってしまい、汚染されてしまうので、スピードが必要な作業です。
水の温度を少しずつ上げて洗っていきます。少しずつ温度をあげることで、一気に色落ちすることを防ぐことができ、汚染のリスクを減らすことができます。

[7]湯洗い

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色落ちしなくなってきたら、沸騰した湯の中で15〜20分ほど洗います。ここでよく洗わないと、アイロンのスチームなどで色落ちしてしまったり…。部屋に湯気が立ち込めてほかほかになります。

[8]脱水と乾燥

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柔軟剤で柔軟させたあと、洗濯機で脱水し、かわかします。
アイロンをかけて、完成です。

[おまけ]

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地に色を入れたいときは、最後に直接染料(ダイロンのようなものです)色を入れています。

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